冠婚葬祭の中でも、故人や遺族の意志で、無宗教で葬儀を行いたいという相談が増えています。その背景には、戒名料をはじめとする僧侶へのお礼の高さへの疑問、冠婚葬祭の中の葬儀にも自分の意志や思いを込めたい、という人が増えていることなどがあります。ただ、無宗教で葬儀を行う場合も、棺の用意、霊柩車、火葬の手配などは、業者に相談したほうがスムーズに事が運ぶでしょう。無宗教葬では、家族だけで亡くなった夜を過ごしてお別れをして、あとで友人、知人などに亡くなったことを通知する、非常にシンプルなものもあれば、故人や遺族の意志を生かした葬儀、告別式、また「偲ぶ会」「お別れの会」などを行う場合もあります。

後者の場合は密葬後、斎場やホテルなどの会場を借りて宗教によらない祭壇を作り、故人の好きな音楽を流しながら、友人に思い出を語ってもらったり、献花をするなどいろいろな形があります。費用もその形によって安く行える場合もあれば、宗教による葬儀以上にかかることもあります。自分が無宗教葬を希望するときには、家族に相談して、その意志をキチンと伝えて了解を得ておいたり、生前契約などで形を決めておくことも必要でしょう。また、菩提寺に墓地がある場合など、戒名がないと埋葬することができなくなることもありますので、注意が必要です。

後のプランなども、遺族がプランを立てて行うということになります。冠婚葬祭の中でも、相談が必要な場面が多々あります。